Nobuo Araki / The Archetype

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SOPH. ROPPONGI HILLS

『都市の迷路、迷路の中の都市』 今回のSOPH.六本木ヒルズは、SOPH.としては18店舗目にあたる店舗。 六本木ヒルズ内ショッピングエリアの4階フロアリニューアルの一環として計画されたプロジェクトである。 都市の迷路のような六本木ヒルズは、まさにその都市そのものである。 今回のロケーションは4階にありながら、外部空間のコンコースの吹き抜け(ヴォイド)とショッピングエリア内の通り(通路)に挟まれた場所にある。 リニューアル前の店舗群は、ビル側の規制もあり、ほとんどの店舗がストックスペースをヴォイド(隙間)側に配しており、自然採光もなく、どうしても閉鎖的な印象を受けていた。 最初にこの場所を訪れたとき、このビルとビルの間に存在している不思議なヴォイドがこの界隈の特徴であり、都市的、迷路的要素の面白さではないかと思っていた。 そこで今回、我々は計画にあたり、通りの面とその反対側のヴォイド面には壁などの造作を極力設けず、そして、機能的に必要な什器やシェルフ、ハンギングシステム、ストックスペース等は、通りと直交するように配して視覚的抜け感と自然光、このエリアならではの一体感を保てるよう考慮した。 また、中央に存在していた既存の大きな柱を利用して、この店舗の中心となるような(展示のための)柱をつくった。この柱は、六本木ヒルズもしくは六本木とSOPH.との関係を意識している。 都市ー六本木(ヒルズ)ーSOPH. という繋がりにおいて、このショッピングエリアにおける結節点的存在になるような想いで設えている。 その結節点の重要な存在として、オープン時より、その柱にある村上隆氏の作品(このオープン直前まで、森美術館での氏の展覧会に展示されていた作品)が、その象徴となっている。

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