Nobuo Araki / The Archetype

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深谷の家

- 大きな傘、大きな屋根 - 夏は暑く、冬はからっ風で寒い北関東平野部に特徴的な土地に建つ平屋の住宅。 若い家族3人で暮らす住居である。 敷地には主屋が建ち周辺には畑がのびやかに広がる。 初めてこの土地を訪れた時に突然の夕立があり、皆で主屋の軒下で雨宿りをした。 都心へ通勤圏内の場所でありながら自然の存在を強く感じた。 そういった経験の中から、この場所が持つ自然環境を受け入れながら、家族の生活を優しく包み込むようなおおらかな建築をつくりたいと思った。 この家の特徴となる1.5メートル張り出した大きな軒のある屋根は、ひとつの大きな葉っぱの下で家族3人がゆったりと暮らすことをイメージしている。 空間はほぼ仕切りのない大きなワンルーム。 開口部の配置は、全方位的にのびていける口になっており、ライフスタイルの変化にあわせこの開口部からの将来的な増築も視野に入れた。 家族の暮らしを見守る大きな屋根の下、内部に閉じるのではなく、環境を受け入れながら外に向かって生活ができる家である。

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